「ああ、あの人みたいになれたら、みんなに好かれて幸せなんだろうなあ・・・」と、今の自分がイヤで苦しんでいる人は多いです。
わたしも学生時代から友達が少なく「あの子のようにみんなと仲良くなれたらな・・・」とクラスの人気者を羨ましがっていました。
でも当たり前ですが話し方や服装をマネても、元々の性格や顔、環境が違うから同じにはなれません(笑)
そんな「変わりたくても変われなかった」わたしが出会った一冊の本。
その本は「あの人のようになれたら・・・」と考えていたわたしの価値観をがらりと変え、苦しんでいたわたしはどこかへ消えてしまいました。
わたしと同じように「変わりたくても変われない」あなたにおすすめしたい。それが「嫌われる勇気」です。
「嫌われる勇気」ってどんな本?
「嫌われる勇気」は「自分を変えるための心理学」を誰にでもわかるよう教えてくれる一冊。
「すべての悩みは対人関係」とするアドラー心理学の視点から、幸せになる方法と自分を変える方法を、今に悩む「青年」が、風変わりな哲学者「哲人」との会話から導き出していきます。
哲人は言います。
「あなたはいま、幸せを実感できずにいる。 なぜなら、あなたは自分を愛することができていない。 そして自分を愛するための手段として、『別人への生まれ変わり』を望んでいる。 Yさんのようになって、今の自分を捨てようとしている。」
「あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ”勇気”が足りない。いうなれば『幸せになる勇気』が足りていないのです。」
チョロ助
「嫌われる勇気」を読んだ感想
わたしは心理学や哲学書は読まないのですが、この本は135万部のベストセラーでドラマにもなっていたので、「おもしろいのかな?」と軽い気持ちで手を出してみました。
軽い気持ちで手を出した結果がこれです。
なんというか、自分のこれまで「当たり前」と考えていた価値観が崩れ去る思いでした(笑)
「すべての悩みは対人関係」とある通り、対人関係について深く深く切り込んでいくこの一冊。
特にわたしがおすすめしたいのが、第3章の「課題の分離」という考え方です。
課題の分離とは「揉め事は全て、相手の課題に土足で踏み込んだ時に起きる」という考えのもと、まず「これは誰の課題か?」と考え、自分の課題には踏み込ませない。相手の課題には踏み込まないというもの。
父と仲が悪くぎこちなかったわたしですが、この「課題の分離」を実践したところ、驚くほど自然に話すことができるように。
具体的には父が行うべき課題には口を出さず(仕事や料理の好みなど)、自分の課題(仕事や友人関係)には口を出されても気にしないようにしました。
「課題の分離」を実践するだけで、人間関係が本当にシンプルに、楽になります。
ですがこの「課題の分離」には疑問点も上がってきます。
たとえば「勉強をしない子供に親はどう接するべきか」という議題で、課題の分離なら親は子供に勉強しろと言えません。
そんなシチュエーションでどう接すればいいか?「嫌われる勇気」はそんな疑問にも丁寧に答えてくれました。
「この課題はだれの課題か」「対人関係のカードは相手ではなく自分が握っている」「自由とはすなわち、相手に嫌われるのを恐れないこと」
嫌われる勇気は、対人関係の極意をおどろくほどわかりやすく教えてくれます。
目から鱗が落ちると言いますが、もうずっと鱗が落ちっぱなしで「わたしの目はぜんぶ鱗だったのか?」と思うほどです(笑)
心理学や哲学に完全初心者なわたしでも使えたので、誰でも活かせるはず!
全283ページのこの一冊は、最初から最後まで内容の濃さは驚くほど。
なので、1回読んだだけでは全てを把握できないと思います。わたしは4周しましたが内容を完全に理解できていません。5周目に入る予定です(笑)
「哲人」との会話の中で「青年」の心が変わっていくシーンも感動できて最高でした(涙)
父と母に勧めたところ、二人とも気に入って2周ずつ読んだそうです。
計8回も読まれ、よれよれになった「嫌われる勇気」
「ものすごく考えさせられる。自分のなにが原因で人間関係が悪くなっていたのかわかった。もっと早く知りたかった」と父は言っていました(笑)
ただこの本はそれまでの価値観を一変させる、言わば「劇薬」です!
わたしみたいに軽い気持ちで手を出したら、度肝を抜かれることになります。
本気で変わりたい、幸せになりたい方以外は手を出さない方がいいかもしれません(笑)
「嫌われる勇気」の内容
「嫌われる勇気」にどんなことが書かれているのか、内容を簡単にまとめました。
第一夜「トラウマを否定せよ」
- なぜ「人は変われる」なのか
- 過去に支配されない生き方
- あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」もの
- 人は常に「変わらない」という決心をしている
- あなたの人生は「いま、ここ」で決まる
第二夜「すべての悩みは対人関係」
- なぜ自分の事が嫌いなのか
- すべての悩みは「対人関係の悩み」である
- 劣等感は、主観的な思い込み
- 言い訳としての劣等コンプレックス
- 自慢する人は、劣等感を感じている
- 人生は他者との競争ではない
- 「お前の顔を気にしているのはお前だけ」
- 直面する「人生のタスク」をどう乗り越えるか
- 赤い糸と頑強な鎖
- 「人生の嘘」から目を逸らすな
- 所有の心理学から使用の心理学へ
第三夜「他者の課題を切り捨てる」
- 承認欲求を否定する
- 「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない
- 「課題の分離」とはなにか
- 他者の課題を切り捨てよ
- 対人関係の悩みを一気に解消する方法
- 「ゴルディオスの結び目」を断て
- 承認欲求は不自由を強いる
- ほんとうの自由とはなにか
- 対人関係のカードは、「わたし」が握っている
第四夜「世界の中心はどこにあるか」
- なぜ「わたし」にしか関心がないのか
- あなたは世界の中心ではない
- より大きな共同体の声を聴け
- 叱ってはいけない、ほめてもいけない
- 「勇気づけ」というアプローチ
- 自分には価値があると思えるために
- ここに存在しているだけで、価値がある
- 人は「わたし」を使い分けられない
第五夜「『いま、ここ』を真剣に生きる」
- 過剰な自意識が、自分にブレーキをかける
- 自己肯定ではなく、自己受容
- 信用と信頼はなにが違うのか
- 仕事の本質は、他者への貢献
- ワーカホリックは人生の嘘
- 人はいま、この瞬間から幸せになることができる
- 「特別な存在」でありたい人が進む、ふたつの道
- 普通であることの勇気
- 人生とは連続する刹那である
- 「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ
- 人生最大の嘘
- 無意味な人生に「意味」を与えよ
なんだか難しそうに見えますが、内容はシンプルでわかりやすいので安心してください。
数が多い分1つ1つが数ページで終わるので、読むのも楽々です(笑)
「嫌われる勇気」を読むには?
「嫌われる勇気」をわたしはAmazonで買いました。
定価は1,620円なのですが、中古の999円で購入。近所の古本屋を2,3件回りましたが、人気タイトルだからかどこも1,300円以上。Amazonが最安でした!
Amazonで注文後は3日で到着。中古でしたが新品と変わらないくらい綺麗でしたよ(笑)
お急ぎ便なら1日で到着するはずです。
また、これは裏技なのですが「Amazonプライム」を使えば無料で読めることもあるとか!
わたしが気付いた時にはキャンペーン外でしたが、2017年には無料で読めたそうです。
今後また無料で読めるキャンペーンがあるかもしれないので、要チェックですね!(7つの習慣などのベストセラー本の多くも無料で読めます)
また、「Amazonプライム」は月々400円(年間プランなら月々325円)で、本や映画・ドラマ、音楽が読み放題・見放題・聞き放題で、お急ぎ便や送料なども無料になる信じられないサービスです。
30日は完全無料で試せるので、まだやったことがない方は試してみてはいかがでしょうか?